ギャラリーの近くにあるフランシスコ・ザビエルの記念聖堂は、
朝の7時から夜の9時まで、時を告げる鐘が15分おきに鳴り響くため、
子供の頃から時計をもたなくても時間がわかる生活をしています。
ところで、1550年11月にフランシスコ・ザビエルが山口へやってきた時に
どうやって領主の大内義隆と会話したのかを不思議というのか、疑問に感じています。
きっと通訳をした人物はいたのでしょうが、それは今ほど精度の高さがなく、
また、それまでにない考え(キリスト教知識)を伝えていくわけですから
理解させるのは容易ではなかったはずなのに布教できたのは
当時の人々が異文化の壁を乗り越えられる素直な心があったのでしょう。
現代の美術では、むやみやたらに豊かな感性や好奇心という言葉で啓蒙しようとしていますが、
素直な心があれば、先入観もなく、面白さに気がついていくアンテナが動いて、
楽しむことができたような気がします。
そういう意味では美術家・岡本よしろう君は時を越えた感性なのかもしれませんね。
なお、画像は岡本君がインクで描いた「異国」という作品です。
■4 men Work 2009■
出品者 ハセガワタカシ・難波章人・岡本よしろう・徳永隆治