ドアを開ける

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僕らにとっての夢は国立競技場プレーすること。
そのため、雨の日も風の日も雪の日もひたすら走り続けてきた。
苦労をかけた監督を国立で胴上げしたい。
 
               菅田恭介主将(選手権パンフレットの言葉)
 
2005年10月下旬に経営破たんした母校。突然の悪夢。重苦しい空気。
民事再生法を申請中」という十字架を背負って臨んだ高校選手権は
誰もが大きなプレッシャーを感じたが、選手たちは大人たちの心配を
打ち消すように前向きな魂が光っていた。
2回戦から登場した大会は国体優勝メンバーがいる流経柏に競り勝ち、
続く総体優勝の青森山田とは敗戦が決定的になる相手シュートがゴール裏
からの強風によって入らず、その後、終了間際に2点奪って逆転勝利。
そして、「悲願の国立」を懸けた準々決勝は攻撃力に勝る鹿島学園
圧倒されながらも芸術的な2ゴールが決めた母校が勝ち進み、
何度も押しても引いても動かなかった国立へのドアがついに開いた。
当時、私が母校へ入学してから25年目の快挙。勝った瞬間、これまでの
年月をしみじみと回顧していたら、インタビューの監督も同じ想いの言葉。
サッカー部をずっと応援して良かったとあらためて感じた日になった。