それをアシストしたセンタリングは理論や技術では語れない熱い気持ちの産物。
かつて野村克也氏が言った「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」
という名言ではないが、あのようなミラクルゴールをアシストしたボールは説明の
しようがない。しかし、それならば負けにも不思議な負けがあるというべきだろう。
特にあの日の西京に敗因を探すのは難しく、重箱の隅を突っつくようなものだ。
神様でもない彼らに完璧を要求するのは無理なこと。例え完璧な動きをしていても
一瞬の運、不運が勝敗を決するのは、あらゆるスポーツの歴史が物語っている。
そして、母校も過去3年間は同じように言いようのない形でピッチを去って行った。
これほど長い間に渡って応援していても負けた時にはいつもかける言葉は思い
浮かばない。彼らの心情を考えたら何も言えないし、言う権利もない。
ただ、頑張った彼らを心からリスペクトとして、次のステージでの活躍を祈るだけだ。
決して負けて何も残らない訳じゃないけど、それに気が付くまでには時間が必要だ。
青春を燃やす高校サッカーはいろんなことにめぐり会う旅だ。
そして人生で起きる喜怒哀楽を大きく響かすための出会い場でもある。
人生の入り口で自分を知ることができる高校サッカーは本当に素晴らしい!!!
これからも彼らの足でまといにならないようにサッカーを愛して応援していきます。