ミドル

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2011年5月7日、プリンスリーグ中国第5節。母校はここまでの4試合を1勝2敗1分で波に乗りきれない状況。もしこの日の宿敵・西京に負けてしまいえば、かなりの
痛手になってしまうだろう。試合開始直前、ピッチに並ぶ選手たちを見つめながら
勝利の二文字を心から祈った。ゲームはスコアレスで折り返した後半、西京の早い
動きの連続から主導権を奪われて、ついに崩されてぽっかりと開いたスペースから
ミドルシュートを決められて失点。さらに今度はカウンターから追加点を奪われて
2点差に。母校はこれで戦意喪失したのか、波に乗る西京の猛攻撃に防戦一方。
しかし、この絶体絶命のピンチをディフェンス陣が踏ん張って流れを変える。
後半42分、母校は左サイドからのセンタリングを頭で合わせて1点差に迫る。
もう1点!あと1点!とにかく負けられない戦いに同点を願った。だが、逃げ切りを
計る西京の守りは堅くなり、ゴール前にはスペースがない。ロスタイムも表示された
3分を刻んでいよいよ時間がなくなった。この時、それまでほとんど攻撃参加して
いなかった中盤選手がパスをしてから中へ走り込んで行く。ここでまたもやセンタ
リングが上がると思った瞬間にボールを受けた選手は大胆にもミドルシュート
相手GKがジャンプ一番飛んだが、ボールをその上を通り抜けて同点ゴールへ。
ほんの数分前には負けたと思ったゲームを追いつき引き分けることができた。
みんな「この引き分けは大きい!」と口々にしたが、その後の大会結果を考えたら
大きいなんてもんじゃないほど意味のあるゴールでした。