魅力

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自慢じゃないけどサッカーについてはそんなに詳しい訳じゃない。これだけ長い間
高校サッカーを観戦しているが戦術やシステムをきちんと理解していると言い難い。
だけど、高校サッカーの魅力をめちゃくちゃ堪能している。それはサッカーの前に
人間の持つ力が発揮される場だからだろう。これは他の競技でも言えるのだが、
高校生は子どもと大人のどちらでもなく、簡単に一筋縄ではいかない面がある。
そんな思春期の蒼い連中が、一つの競技を通じて成長していく過程で生まれる
ドラマは、どんな映画や小説でも敵わない世界。
もちろん、すべてがハッピーエンドで終わらないけれど、その人にとって成長に
必要なことと出会っているはずだ。若い時に何かに懸けてドラマを感じるように
ならなくては、あっという間に年を取って、退屈な人生になってしまうのだろう
 
2001年11月18日、高校選手権県大会決勝戦。5年ぶりに中国大会予選と
総体予選、そして選手権予選の決勝戦は母校と宿敵・西京との組み合わせ。
母校は中国大会優勝し、総体では2勝するなど能力がある。その特徴は
両サイドを有効に広く使い、中盤の構成力が厚くて多彩に仕掛ける攻撃力だ。
ゲームは西京の果敢な動きになかなか突破口は生まれない。母校は勝ち上がりに
失点が多く、調子が今一つ乗りきれないのか。少し濁り始めた気分になった
前半30分過ぎ、セットプレーのチャンスが訪れる。この右からのフリーキック
胸で落としたところにノーマークの選手が走り込んでボールを押しこんでゴール!
これほどきれいなスペシャルプレーが決まったのを初めて観た。
しかも得点力のある選手が多い中で意外なDFの選手が決めてくれた。
ここからゲームは終始安定。後半26分に追加点を決め、そのまま勝利しました。
 
2001年11月18日 決勝戦 多々良学園2-0西京
11月12日 準決勝  多々良学園6-1宇部高専
11月11日  ベスト8  多々良学園4-2小野田工
11月5日 3回戦 多々良学園2-0下関工
11月4日  2回戦 多々良学園3-1宇部