お裾分け

イメージ 1
 
希望は、消えたかと思うとまた現れ、
現れるとまた消えてしまいます。
                              高村薫
 
一昨日、中学校の美術教員をしている知人から近くの文化施設で市内中学の
合同美術展をしているので観てくださいと連絡があった。ちょうど時間もあるため、
自転車に乗って会場へ。すると受付にはお辞儀して案内する女子生徒がいて、
作品を鑑賞するモチベーションが高くなりました。たぶん、どんな挨拶でもマイ
ペースに観たと思うのですが、不器用ながら失礼がないようにやろうとする
姿に心はもうポッカポッカ。なんだか入り口で得した気分に。でも作品は作品で
シビアに観ないと失礼になるので、それなりに気合いを入れて厳しく鑑賞。
私はこういう世代の作品はうまい下手ではなく、思春期になって自我とどのように
付き合っているかをポイントにする。この時期の技術なんて長い目で見ればアテに
ならない。わずかでも自分が何を面白いか模索していく意欲が大切だと思う。
会場には予想以上に意欲があり、元気のある作品が多くて楽しかった。
また、こんな時代でも明るい雰囲気の作品が多くて、やはり若い彼らはただ若い
だけで希望があり、未来がある。帰って仕事を頑張ろうというお裾分けをもらえた。