「もうだめだ」と思った次の瞬間に
「もう一歩!」と踏ん張る「耐える精神力」が、
何者にも負けない、打ち勝つ力を養う
2年前の選手権予選決勝。延長にもつれたゲームは相手チームに流れがあった。
本当にタフだった。ピッチの選手ももスタンドの応援団も。この時間になっても
どちらも運動量が落ちない。それでも負けたくない気持ちが母校を甦らせる。
お互い死力を尽くしてギリギリの戦い。最後、ほんの一瞬だけ隙間が生まれた。
高く上がったボールが落ちてきてゴールが決まるなんて誰も予想していなかった。
いや、決めた選手だけは感じていたのだろう。もう一歩、その先にある勝利を。
一度崩れたような体勢からでも立ち直る粘り強さがある選手だったからな。