平和

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先日、県立美術館の常設展で「シベリアの香月泰男」を鑑賞する。画家のシベリアシリーズはもう何度観たのかはよく覚えていない。おそらく10代後半に始まり、以後、展示に気が付くたびに行っている。それは何度繰り返して観ても魅力を感じ、また、画家の反戦への熱い願いが響き渡るからだ。若い頃より年を積み重ねて余計にそうなった。同じ自分なのにいつも印象が変化して、新しい感想が生まれてくる。なお、このたびふと感じたことは、外は真夏の炎天下のため、館内はよく冷房が効いていた中で、氷点下30度の世界を生き抜いた画家の作品を観るのは、なんとなく申し訳ない気持ちになった。おかげさまで平和だから贅沢な時間が過ごせるのだ。このまま画家の願いどおり、平和な日本であり続けなくてはならないと思った。

■muku オノサヤカ、平井槙、三浦朋子、吉田朱里 2016年7月15日(金)~24日(日) 11:00-19:00