破顔

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12年前に出会った高校生。少し生意気だったけど、人懐っこくて憎めないキャラクター。なんだか面白そうなので、すぐに仲良くなった。親子くらい年の差は離れているものの、どこかフラットな気分で付き合えた。その後、しばらくはやり取りがあったが、ある時から連絡先がわからなくなった。そこで上京した際に、彼の勤務先のお店に行ってみたら、なんと直前にやめていた。そうとは知らずに行ったため、そこでは気まずい空気が流れたのだが、なんと店長さんの計らいで、彼の親族割引でお菓子を買うことができた。まさか花の銀座で厚い人情に出会うとは・・・、大感激した。しかし、彼の行方は不明のまま、手がかりはなかった。やれやれ~~。ただ、なんとなくまた会える予感はあった。こんなドラマが生まれたのだから大丈夫!とても楽観的だった。そう信じていたら、やっぱり会えるもの。昨年の秋に9年ぶりに再会する。立派になった顔は最高のおみやげ。思わず破顔になった。それから約1年経ち、昨日、こちらに戻ったと挨拶に来た。新しい生活が始まるのだ。そして、時を経て52歳と30歳の距離感なら友情を築くことができる。いや、都会の荒波に揉まれてきたのだから、こっちの方が教えてもらうことが多いだろう。まあ、何にしても楽しみが増えた。もっと元気で頑張ろうと思った。