慈しむ

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昨日の夕方、所用で町内の川掃除に出られないため、自主的にギャラリー付近を清掃する。そこは感心するほど草ぼうぼうの状態。しかし、幸いにも雨の後なので抜きやすく、テンポよく刈り取ることができた。用意したゴミ袋は次々に一杯になる。さすがにくたびれたため、片づけてやめようとしていた時、草を刈った川沿いの石畳みキジ鳩がやってきた。しばし何をするのかと眺めていると、草がなくなって隠れ場を失ったバッタを捕えて食べてしまったのだ。なんとバッタに悪いことをしたが、鳩には良いことをしたのかもなあ~。頭の中に伊藤若冲の代表作「動植綵絵」が浮かんできた。人間だけでなく、この世の生き物すべてに、愛の眼差しが向けられている作品だ。日頃は身近な生き物の存在なんて気にもしないのに、こういうことが目の前であると、あらためて生き物のいのちの輝きを感じた。やはり自然はたくましいものだ。そんな余韻に浸りながらビールを飲んだ。