フェイス

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私は作品よりも創作した人の顔を重視している。なぜなら顔というものは実に正直なもの。愛想もない仏頂面でもまったく問題ない。変にゆるゆるとして明るい笑顔を見せる必要はない。裸の王様と同じような論理で美術に関心のない人を取り込み、数だけで圧倒しようとする生やさしい顔なんていらない。なんちゃって美術家というマスク被ったくだらない連中に気を付ければいい。漫画・名探偵コナンの決め台詞「真実はいつもひとつ!」なのだ。美術の知識があるなしに関わらず、本物かどうかは顔を10分くらい見続けていたらすぐにわかる。九九の掛け算より単純でかつわかりやすい。メッキなんて素人でも簡単に剥がせるものさ。ところで、先日、ひさしぶりに会った若者の顔にビビットきた。学生の頃に感じなかった味のある表情になった。まだまだ未完成でこれからではあるが、見ているだけで楽しくなってくる。その顔に未来を期待してしまうほど、美術家に向いた顔をしているよね。今はただ見守っている。本物になるための試練を突破することを祈るだけだ。

■HEART2016関連企画 県美界隈展vol.1 フェイス、Y氏とともに 日時 2016年9月23日(金)~10月2日(日) 11:00-19:00(最終日18時まで) 定休 9月28日(水)