新しい

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ここ数年、美術家を志す若者が毎月のように売り込みにやってくる。彼らは本当にポジティブでやる気満々だ。そのほとんどは人柄も良くて、自分らしさを純粋に表現しようとしている。しかしながら今やるべきことがわかっていない。地位や名誉ばかりに心を奪われ、必要以上に結果にこだわっている。美術家として一番最初に学ぶべき原点が置き去りになっている。どれほど表現力に優れていたとしても、自らのハートで伝えることの意味に気が付いていない。創作とは自らをこれでもかこれでもかと追い詰めて、爆発した時に何か新しい世界が生まれてくる。そのような基本がわかっていない。売れるや有名になるのかは結果次第。その手前にある自分らしい創作。スタイルを生み出すことに創作の本質がある。いくつになってもやり続けられるほど好きなこと。それが美術なのだと胸を張って言い切る。そんな自分になれるように、好きな気持ちを創作へ思いっきりぶつけてみよう。