初心

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美術を始めたばかりのビギナーの時代。技術的に目覚ましく進歩していく。脇目もふらず一つのことに打ち込む。新しいテクニックを吸収して、表現力はめきめきと上達するのだ。しかしあるレベルに達すると、成長はあまり目に見えてこなくなる。それなりに常識が身に付いたら、固定観念にとらわれて、斬新な発想は浮かびにくくなる。経験が増えるにつれ、周囲の世界に影響されやすい。相対的な評価が成長の証だと思い込み、人とは違う素敵な個性を見失うのだ。だからいつまでもやり始めた時の初心を忘れない。上手くなったという驕りが低迷の元。生きている限り、創作人生は続いていく。ゆっくりと美術家の夢を進めていく。自分の創作が生まれることを諦めずに抱き続ける。成長の証を外に求めず、自分の中にこだわって、個性を伸ばしていこう!

■岸 透子 水彩画展  Petal 2017年4月20日(木)-30日(日) 11:00-19:00