ミラクル

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ラクルと呼ばれるものは、ざっくりと言ったら2種類ほどある。1つ目は誰もが起きた瞬間に、それだとわかるくらい鮮やかなもの。主にスポーツの試合で生まれて、目撃した人々をハートを焼き尽くす。もう1つはその瞬間は静かなため、よくわかりにくいもの。要するに運命の出会いで努力するべき方向が定まっただけ。まだまだ本質がつかめず、何の手応えのないままだ。しかし、後から考えればミラクルだったことに気が付く。何でもなかった小石が時間と共に磨かれて光を放つようなもの。あの瞬間がきっかけになって成長したんだ。思いがけないチャンスだとわかってくる。こう考えたらミラクルには即効性と遅効性があって、おそらく美術家になりたいのなら遅効性が必要だ。どんな素晴らしい刺激でも、自分の才能と馴染むまで時間はかかる。しっかりとした根が張ってこそ美しい花が咲いていく。ひとまわりも、ふたまわりも大きくなるように、今、目の前にある出会いを大切にしていこう!

■はやしいくみ 個展 向こうの向こう 2017年5月3日(水・祝)~7日(日) 11:00-19:00(最終日は17:00まで) 友情出品 伊藤美菜子、徳永七海、藤井里奈、やまさきゆうり