アレンジ

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私がこの業界に入った頃、同世代の美術家はあまりいなかった。その大多数は年上だった。海千山千の先輩ばかり。70歳以上の大先輩もかなりいた。そんな方々に美術を教えてもらい、夢を大きくしてもらった。また、未熟さ故に失敗もしたし、思慮の足らない行動もした。思い出すと恥ずかしくなる。それでも前へ進めと背中を押された。たくさんの勇気をいただく。有難いことにいろんな恩義に恵まれた。今、私が若者たちを可愛がるのは、この返そうと思っても返しきれない、恩義をなんとかしたいからだ。時代は変わり人も変化するため、習ったことをそのまま語っても意味はない。どう今風にアレンジするのかがポイント。美術の本質を壊さずに伝えることが大切だ。もっと上手く美術を料理できるようになりたい。美味しく召し上がってもらえるように、腕を上げていくことが私の目標である。