世の中の常識にとらわれず、瓢々とした作風で知られる画家 松田正平先生。すべてのものをそのまま素直に見つめ、自由奔放な表現で多くの人々を魅了する。「犬馬は難し鬼魅は易し」。松田先生が愛した言葉。身近なモチーフを好んで描き続け、それはよく知られているだけに本質を失わせてはいけない。色眼鏡を外して創意工夫することを奨励した。先日まで行われた若手萩焼陶芸家のグループ展。大和佳太君の作品はとても彼らしい出来上がりで、見た瞬間のインパクトを強くないけど、じんわりと頭の片隅に残るあたたかさがあった。犬が持つ個性を磨けば磨くほど、親しみやすさが伝わってくる。とても愛らしい逸品。本当に好きな犬のイメージを発見して、自分なりに楽しく具現化して生まれた作品だ。文句なし!一本取られましたと敬意を表しました。