学校美術展覧会

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昨日の午後、県立美術館で開幕した「学校美術展覧会」へ行く。これまでも時間のある限り鑑賞しているが、この世代の美術は実に奥深くて面白いと思うことが多い。例えば園児から小3のコーナー。今も昔も変わらないエネルギッシュなゾーン。成長力という追い風を利用して、可愛いくてチャーミングに表現する。続く小4から小6は自我に目覚めた天使たちが他の作品を意識し始めるゾーン。どこか負けたくない気持ちが作品に反映されてくる。そして、中学生になったらジャンルは大きく変化する。子供でもなく大人でもないゾーン。これまでの緩やかな道から坂道にギアが変わり、自分の立ち位置もグレイゾーンが広くてよくわからなくなる。とても不安定な気持ちになるが、反面、大きな心の振幅が豊かな感受性を育てていく。ラストの高校生。実はこのゾーンだけはいつも流動的だ。それだけ一番年長の高校生は、心の葛藤をどこかに散りばめて、その時代なりに表現していると思う。やはりこの世代は1人ずつ対話しながら作品の真意を知りたいものだ。そんなこんな思いを交錯しながら鑑賞したら、予定よりもかなり時間をオーバーしてしまった。もう1度は観たいと考えている。どうかお時間のある方は、ぜひこの機会に未来の美術家の作品をお楽しみください!

■第70回山口県学校美術展覧会 2018年1月23日(火)~28日(日) 9:00-17:00(入館は16:30まで)入場無料 会場 山口県立美術館 山口市亀山町3-1http://www.yma-web.jp/ ※巡回展 ときわ湖水ホール(宇部市) 2018年2月3日(土)~5日(月) 9:00-17:00(入館は16:30まで。最終日は9:00-12:00。入館は11:30まで)