負けることの尊さ

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ネットで美術館情報を閲覧していると、来月5日より相田みつを美術館(東京)で始まる企画展「負けることの尊さ」が目に入った。そのチラシには「柔道の基本は受身。受身とはころぶ練習。まける練習。人の前にぶざまに恥をさらす稽古。受身が身につけば達人。まけることの尊さがわかるから」という言葉が書かれていた。おおー、これぞ正しく日本人の精神文化。世の中は上手くいかないことの方が多い。大勝利が奇跡と言われるのは、トーナメント大会なら1チーム以外はすべて敗者になるからだ。それくらい勝つことは尊くて難しい。だから勝つことより負けることを人生の基本だと考える。何かに挑戦して結果が良くなくても、失敗した時に上手くこけられたら、また、新しいことへ走り出していけるはず。人前で恥をかくことを怖れたり、失敗した実態を隠そうする様では、そのうちにボロが出て大きな屈辱を味わうだけ。「聞くは一時の恥。聞かぬは一生の恥」という言葉の同じ意味。自分の好きなことに思いっきり挑戦して、たとえ失敗しても恥をさらす練習だと前向きに捉えて、果敢に自分らしい創作を求めていくのだ。そんな熱い言葉と会って、ただいま頭の中がかっかと炎上中。そして、不燃物が一気に燃やされて、スッキリとした夜になった。