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江戸時代、庶民の間で生まれた「粋」という言葉。当時、人々がカッコいいと考えていた美意識、生き様、価値観、美学、哲学といったものに使われました。基本的には自分たちも楽しみつつ、周りの人たちも心地よくなること。自分のことしか考えない野暮ではなく、みんなと喜びを分かち合う器の大きさを感じた時に、カッコいいという意味で粋だと言ったのだと思われます。

だから江戸っ子の価値基準は、正しいか正しくないかではない。面白いか面白くないかでもない。粋なのかか、野暮なのかで決めていたのでしょう。これは今現在の美術の世界でも十分に通じる思考ではないだろうか。自分勝手で独りよがりの作品は野暮だし、自分の個性で楽しませたい作品は心意気があって粋だと言える。つまり美術家の人生とは、自分のファンを作ることへの挑戦!まず最初に自分が自分のファンになって、ワクワクすることから始まっていく。そんな粋な美術家を目指していきましょう!

■村上真実 書展 『ゆめ』と『はな』の言葉で遊ぶ 2018年10月12日(金)~21日(日) 11:00-19:00 定休日 16日(火)、17日(水) ※案内状の定休日は間違っていました。正しくは10月16日(火)と17日(水)がお休みです。お詫びして訂正させていただきます。