有難う

ことわざの「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは、どれほど苦労していても、それが去ってしまえばその苦労を簡単に忘れてしまうということ。また、困難な時に人から受けた恩を、それが済めばすぐに忘れてしまうという意味である。

すべての人がコロナ感染症によって日常生活に支障を来たした日々を忘れることはないだろう。どんなにひとりひとりが頑張ったところで、目に見えないウイルスに翻弄されるだけで、じっと我慢するしかない息苦しい年月を過ごした。本当に人それぞれ言いようがない辛さを抱えて、ただただ戦々恐々としながら晴れる日が来るのは待ち望んだ。

昨日、母校サッカー部のゲームを応援する。もうじきマスクのいらない5類感染症に移行してから1年が経つことを噛みしめながら、誰にも遠慮しないで大きな声で声援が送り続けられる幸せを堪能する。当たり前のことが当たり前ではないことだと、心底理解できる体験をしたのだから、今日という素敵な時間を大切にしなければならないのだ。