切磋琢磨

松陰先生が残した「どんな人間でも一つや二つは素晴らしい能力を持っているのである。 その素晴らしいところを大切に育てていけば、一人前の人間になる。 これこそが人を大切にするうえで最も大事なことだ」という名言がある。

人はそれぞれ、その人にしかないセンスを持っている。生まれつき備わっている人もいれば、生きていくうちに育まれる人もいる。いずれにしても貴きものは自分のなかにあるのだから、その大切なものを見い出して、精いっぱい努力していけば、自分自身をだんだん肯定できるようになるだろう。

つまり、人の良いところだけを見るという姿勢が肝心である。それも1つのチームのようになって、みんなと協力し合いながら、個性や長所を伸ばしていく。ダイヤモンドはダイヤモンドによって研磨するように、人の才能は人との触れ合いで磨かれていく。いつも仲間たちと切磋琢磨しながら努力すれば、独自性のあるものに可能性が開けてくるはずだ。