にんげんだもの

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巷のニュースによれば、人工知能(AI)やロボットの開発進展により、2025年までに半数以上の仕事はロボットなどの機械が担うことになると予測されているらしい。たしかに今の世の中を見渡したら、ほんの数年前と比べただけでも、圧倒的に機械の進出が目に付いてきた。これまでより遥かに効率よく仕事ができる社会へなってきている

このように日進月歩で変化する時代の中で、果たして美術家は生き残れるだろうか?その答えは問題なしだと思っている。なぜならそもそも美術家は社会からはみ出した生きもの。決して効率よく生きている訳じゃない。それぞれの価値観や個性を武器にするため、一般の人には理解できない遠回りの人生。まだ誰も観たことのない世界とは、いくつもの偶然が重なりあって誕生したもの。コンピュータを使って必然的に造られた産物ではない。人間の感性によって創られた作品なのだ。つまり美術家は機械で計算できないことをやるから問題はないのだ。

ただし1つだけ懸念していることがある。機械の力に依存してしてしまう人のことだ。あらゆるデータを屈指して、それを元に作品を制作すれば、それなりに面白い表現はできる。しかし、その実態は機会に使われいる人間の成れの果て。イマジネーションという言葉は必要ない。これからの未来は、機械の中で生きていく社会が広がっていく。そのような中で、もっとも人の血と香りを感じさせる、美術家という職業は社会で求められていくだろう。