未知へ向かっていく!

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人工知能とは人間の脳が行う知的な作業をコンピュータで再現していく技術のことだ。この先、未来では人間の能力を越えると言われている。ビックデータから価値のあるものを選び、これまでにない新たな知見や洞察を見い出し、最適なやり方で問題を解決する方法を提案してくれる。美術分野においては鑑賞者が喜ぶものを予想して具現化する。3Dプリンターで美しい形を作って、色彩は緻密に計算して鮮やかなものになる。ただ、本当にそれで満たされていいのか?素晴らしいと言っていいのだろうか?
なぜなら美術は理屈や数字で表せない感覚の世界。これまでの創造を元に計算すれば、それなりに洗練されたものは作れるが、新鮮な空気を運んでくれるとは言えない。むしろ本物のカバーやアレンジにしかならない。模倣と言われる範囲から抜け出せないのだ。美術にはハッキリとした正解と言われるものがない。想像を積み重ねてきて、ひらめきで創る世界。データから産み出されるものではない。上手く理屈では言い表せないから創作物で表現していく。作者の美しいという感覚がそのまま作品になるから面白い。人は何を仕出かすかがよくわからない生きもの。このエネルギーが人類をここまで成長させてきた。だからこれからも美術の限界を突破するの人間の力だ!人工知能はそのサポートにしか過ぎないと思っている。
■やまぐち赤絵 ハレのうつわ 広川隆作陶展 2018年12月14日(金)~2019年1月14日(月・祝)【同時開催】麗しきかな 美しきかな 目出度きかな 吉祥展 紀田秀夫 佐伯千尋 原田千恵子 舛井美佐江 村上真実 大和佳太