日々是好日

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「プロの美術家とはどんな人のことをいうのか?」と尋ねられたら、「それは創作のためなら根性を発揮できる人のことだ」と答えようと思う。なぜならプロの美術家と呼ばれる人は、普通の人だったらできないくらい、作品制作に集中することができるのだ。食事を取る時間も横になって寝る時間も削り、ただひたすら作品が出来上がるまで、やり続けていく馬力を持っている。そこには美術が発展するためには俺がやらなきゃ誰がやるんだ!と、本気でそう信じているからだ。美術愛が大きなエネルギーになって、創作意欲を掻き立ててくれるのだろう。挫けそうな弱気な心を追っ払って、未来にやってやるぞと奮い立たせていく。
昨年の12月、ロベルトさんはギャラリーでの個展と県美展に出展する作品制作がスタートする。この日から約2ヵ月間は、平均睡眠時間は約3時間で、食事もままらない不規則な状況が続いた。めっきりと体重は落ちて、顔や身体が細くなってしまった。それでも大好きな美術と向き合える時間は喜びにしかならない。自分自身がイメージする世界へ向かって走り続けた。途中、鼻血を抜かして倒れたこともあったが、これくらいのことで彼のパッションは冷めない。最後の最後まで創作への執念を燃やし続けた。プロフェショナルの誇りを胸に泥臭いことをやりきった。いわゆる根性があったのだ!その結果として栄えある賞を手にすることができた。ロベルトさんのプロとしての意地を称賛し、今後も画家道を貫いていくことを期待する。
■HEART2018関連企画展 ロベルト・ピビリ展 チンギアーリ・エ・コ(イノシシと仲間たち) 2019年2月14日(木)~18日(月) 11:00-19:00