直観力

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まず自分は美術家になれるはずだと信じて創作すること。何ごとも自分はできると思い込まなかったら始まらない。一にも二にもやる気になって取り組み、何度もできるまで挑戦し続ければ、必ず壁を乗り越えて花開くようになっている。だから弱音を吐かずに危機を武器にして、我が道を進むことが大切になっていくのだ。
ただし、これと似て非なることに注意する必要がある。それは「自分はなんとなく大丈夫だ」という勝手な思い込み。上手くいかなかったことに気付かない振りをする。そうすれば面倒くさい向上のための努力をしなくて済むし、ここ一番のピンチを大したことではないと無視すれば、落ち込むことも挫折することもない。自分可愛さに言い訳ばかり。問題を先送りして課題から逃避する。気付かない振りを続けると、本当に気付かない感性になっていく。長い間依存したらドツボにはまって抜け出せなくなるだろう。
つまり感じる力、気づく力が鈍化すると、美術家として根本的な資質に関わってくる。創作するためのひらめく機能を失い、
豊潤だった感性は枯れてしまう。美術家とは鋭敏な感覚の持ち主!社会の様々な現象からいち早く本質に気づいて、その状況における最善な表現方法を選択し、実際に具現化していける能力がある人だ。自分にとって都合の良い情報だけではない。不都合な情報もきちんと洗い出して、等身大の姿を保ちながら創作していく。令和の時代はあらゆる価値観が国境を超えて繋がっている。サバイバルな感覚を持って創作していく力がこれまで以上に求められる。大事なのはいつも新しいものを察知して、自分に足らなくて何が必要なのかを知ること。常に自問自答していく謙虚さが未来の扉を開いていくはずだ。