切磋琢磨

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美術はスポーツのように明確なルールの元で勝敗を競うものではない。どこまでも自らの才能を創作によって挑戦するためにある世界だ。そう、目先の小さなことにこだわって一喜一憂しても、それ以上の発想や精神性には到達することはできない。本気で美術を愛している人なら、何ごとにも執われない心を求めること。相手が勝っても自分が勝ってもいい。どちらも勝つことに意味を感じていきたい。言い換えればお互いが上手くことを喜び、それによって広がっていく世界こそ、最大の目的になるのだと理解しているはずだ。
つまり仲間の素晴らしさを素直に称えて、次は自分がそうなれると信じて努力する。美術の世界には失敗なんてものはない。上手くいかないところでやめるから失敗したままなのだ。人は誰でも素晴らしい個性がある。その人でないと発揮できない世界観を持っている。この秘められた力を最大限に引き出すには、切磋琢磨することができる仲間をつくること。ダイヤモンドはダイヤモンドによって研磨するように、人の才能は人との出会いによって磨かれていく。素晴らしい個性に磨き上げるために良き友であり、良きライバルでもある仲間たちと語り合っていこう!
■岸 透子 水彩画展 ー VOICESl ー 2019年5月31日(金)~6月16日(日) 11:00-19:00 定休 6月5日(水)、11日(火)、12日(水)