青雲の志

イメージ 1

美術家になろうと志を立てることは誰にでもできること。しかし、実際に美術家になれるまで頑張り抜ける人は少ない。なぜなら美術家なるための才能の源泉、自分の中に眠る潜在能力を発揮していくには、いつも様々なものに好奇心を持って、豊かな想像力であり続けなければならないからだ。やり始めて間もないビギナーのうちは、いろんな作品に触れても、社会や身のまわりに流行を知っても、どんなこともでも新鮮でワクワクさせられる。しかし、時間とともに小さな喜びは大きな常識に呑み込まれ、だんだんと目新しく感じなくなり、好奇心のエネルギーは薄れてやめてしまうのだ。
つまり、ただ経験を積み重ねていったら、美術家になれるほど甘くない。どんなに立派センスや技術力があったとしても、それらを前に進めていく好奇心という燃料がなかったら、新しい創造への旅には出かけられないのだ。「美術の申し子」という言葉がある。美術を本当に好きで好きでやっている人のことだ。要するにスタート地点から自分の持てる限りのすべての力を注ぎ込むことで、創作の旅に必要になるもののかき集め方を学習し、それらを燃やして進化する習慣を持っている。ここ一番に何かに全身全霊、ただひたすら没頭して、好奇心を最高潮に燃やせていけるのだ。そう、最善を求めていくものにチャンスあり。常にベストを尽くしていきましょう!