伸びる

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先月、近くの文化施設で行われた子ども絵画教室の発表会。子どもたちは自分たちの頭に浮かんだ世界を自由に表現していた。なんともユニークな空想力で描かれた絵画。廃材を上手く組み合わせて作られた人形。そして、なによりも印象的なのは大人にはできない、常識の枠から飛び出していくパワーだ。どの作品も元気なエネルギーで満ちている。ピカピカした明るいオーラを浴びて、心の中の沈殿物をきれいに洗い落とし、新鮮な気持ちにリセットできる1日になったのだ。
これも指導者が子どもたちの美点を活かすことに長けているからだ。小さくまとまらないように少々のことは目をつむり、それよりも自主的に制作していく果敢さを評価する。つまり子どもなりに創意工夫を体験することで、自分にしかない想像力を気付かせてあげる。そうなったら鋭い触覚が芽生えて、放っておいても勝手に制作を楽しくなってくる。さらに成果が目に見える形になってきたら、達成感が味わえて俄然やる気になってくる。このようにして好奇心を漲らせれたのは魔法ではなく、美術を好きにさせる愛情から生まれていると思う。