最善

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この日曜日まで開催していた「ひみつきち展」。連日の厳しい真夏の暑さにも負けないくらい、4人の出展者の美術への一途な思いがあまりにも熱かった。それはまだまだ駆け出しの彼女たちが、真剣に美術と向き合って最善を尽くしたから。よこしまな気持ちに染まっていかないのは、全員が美術をリスペクトしているためだ。もちろん、一見すると平凡に観えなくもない作品ばかり。同世代のエリートには及ばないけど、きらりと光る個性を存分に発揮し、観る人の心をくすぐって楽しませてくれた。やっぱり健気さや必死さは若者にとっての最大の武器になる。作品展のチャンスに見事答えるほど、ベストの勲章(作品)は会場で光り輝いた。
そして、たった4日間しかなかったはずなのに、ひと回りほど成長したように思える。ベテランが成熟した完成品を見せ合うのではなく、発展途上の若者が未完成品を出し合い、どうしたら良くなるのかを本気で話し合い、未来への夢を大きくしていったからだろう。最終日の撤収の時、みんなの表情は明るかった。無事に終わったという満足感というより、未来も創作していきたい意欲の表れだ。このままいつも自分の魅力を信じること。このままいつもまで美術を愛すること。これさえ忘れなかったら大丈夫だ。また、いつの日か同じメンバーで、切磋琢磨するグループ展を企画しよう。その日を楽しみ待っている。夢と希望がある限り創作を続けていきましょう!