小林 敬生 新作木口木版画展

イメージ 1

今日の郵便で版画家・小林敬生さんから個展の案内状が届き、
来週東京・銀座のシロタ画廊で作品展を開催されるようです。

 小林 敬生(こばやし けいせい)

2005年10月24日(月)ー11月5日(土)
 11:00-19:00(最終日17:30、日休)

  シロタ画廊  東京都中央区銀座7-10-8
  http://www.gaden.jp/shirota.html
  (シロタ画廊H.P.)

ハガキにあるコメントに

「彫って摺る。
 それは私自身の手(即ち思考)の痕跡を
 そのままさらけ出すことでもあります。
 今、私はその痕跡を更なる痕跡で消し去る事によって
 姿を現すであろう世界を求めています。」

と書かれ、今でこそ多摩美術大学教授になられましたが、元々はフリーでの活動をして、
本の挿絵くらいの大きさでしかなかった木口木版という分野の作品を
版木を10枚以上も繋ぎ合わせて、スケールの大きくダイナミックな作品を生み出すなど、
常に新しい表現を求めていくパイオニア精神を客観的に語った言葉が載っていました。

※木口木版(こぐちもくはん)
堅い木を水平に輪切りにした面(木口)を小さく堅いノミのようなもので彫って版を作ります。
木口木版は本来は小画面の緻密な描写に向いた技法で、
小林さんら幾人かの版画家が独創的な芸術表現の手段に発展させました。

なお、小林の作品には自由に飛翔したり、泳ぎ回る鳥や魚、昆虫などの生き物や
所狭しと繁茂する植物、水底を連想させる幻想的な光景の世界を創られます。