運鈍根

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松陰先生の言葉に「道は則ち高し、美し、約なり、近なり」がある。その意味はこれは素晴らしい道だと思い込めるものは、実にどんな人でも身近にいくらでも存在している。だからひとたびやってやろうと決めた道だったら、少しも信念を曲げることなく、何があっても最後までやり遂げていくのだ。しかし、他の人が成功している立派な姿を見て、自分には到底かなわないと思ってしまう。臆病風に吹かれてマイナス思考が活性化して、いつの間にか勝手に自滅していきやすい。ここいちの踏ん張りどころで臆病風に吹かれて、平常心を失ってパニックから抜け出せなくなる。そして、自分は技量が足らないからできないと言い訳し、心躍らせる世界は遠いところにあると、マイナスな考え方に負けてドツボるのだ。

そんなことはまったくない。すべては心の持ちようで決まっていく。自分にはこれがふさわしいと思えるのならとことんやってみよう!才能というものは誰であっても同じようなもの。だらだらと自堕落に生きていなければ、いつの日にかはチャンスは必ず訪れる。少々失敗したとしてもくよくよせずに、反省はしても落ち込まずに前を向いていく。そうなのだ。いわゆる根性とは同じで飽きもせずに愚直に続けていける精神力。心をあれこれと散漫にしないで、ただひたすらやるべきことを取り組む。ぶれない姿勢で普通に頑張ったらいい。

つまり自分がやりたいと決意したのなら、例えすぐに上手くいかなくても、簡単にはあきらめずにやっていくこと。その過程で人に笑われて馬鹿にされても、成功を信じて根気強く続けていけば、そのうちに新しいチャンスに恵まれる。「天運の助け」と「牛のように打たれ強い鈍重さ」、そして、「生きる価値を求めていく粘り強い根気」が重なり合い、成功への道が広がっていく。さあ、だからこそ何があっても我が道を行く!自分の夢を純粋に信じて試練にも負けないで突き進んでいきましょう!