千里の道も一歩から

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この世の中はどんなことでも、いの一番から始まっている。例えば美術の才能を極めたと言われる人でも、スタート地点はみんな同じ場所から動き出している。そう、美術家として高い評価を得た立派な人でも、実は一番下っ端から一段ずつ登ってきただけだ。ある日、突然、神様が才能を授けてくれるなんて、映画のようなドラマチックなことは存在しない。

一という基本的なことができるようになって、その次にある二の世界へ挑戦していける。それから続く三のステージが待っていて、もちろん、そこでは新しい創意工夫が求められていく。仮に十が最高位だとしたら、その場所へ到達するためには、とにかくこつこつとやっていくしかない。誰でもできることを誰もがやらないレベルまでやっていく。平凡が非凡になるまで繰り返し努力するのだ。

あざとく一から十へ強引に近道しようとしてはいけない。セオリーを無視してしまうと泥沼に陥るだけ。頭を冷やして過去の歴史を振り返ってみよう。そうしたら努力の天才の方が多いことがわかる。誰でも真面目に取り組んだらチャンスは生まれる。本気で美術家になると覚悟して、創作活動を辛抱強くやり続ければ、自分らしい個性が実って評価されるだろう。だから自分自身に合うペースを発見すること。自分の力量にあったやり方が見つかれば、それを信じて頑張っていけばいい。どんな世界も千里の道も一歩から始まる。夢を持って地道な努力を楽しんでいこう!