失敗はない

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「青春の辞書に失敗という言葉はない」という格言がある。たしかに青春と呼ばれる時代は、まだまだ社会での経験が少なく、何をやっても未熟さが目立ち、何をしても力任せに荒々しくなりやすい。それなのに次から次へやるべきことが現れ、今の実力はどれくらいなのかを試されてしまう。だけど、その正体は誰にも与えられた有限の試練。漠然と生きている日々に、スパイスの効いた試練を味わされて、どれくらいの生命力なのかを知らされる。みんなそう思えるから耐えられて、純粋に夢に向かって頑張っていけるのだろう。それ故にあとになって、ほのぼのさに変わっていく。青春とは素晴らしいものだと感慨深くなる。だからといって、あの時代をもう一度やろうと思わないのは、それだけ辛いことばかりが多く、若くなければできないことを自覚するからだ。

つまり若い時代は頭の中で考えるより行動していこう。自分は何ができるのかに挑戦していく。当たり前だけど、上手くいかない方が多い。まだまだ人生での経験不足さを身を持って知る。真摯に自分の実力を受けとめて、悲しくなることもあるはずだ。それでも前へ進まなくてはならない。苦いものを噛みしめながら生きていくことだ。現実逃避せずに現実の中で一生懸命にやろう。なぜなら、自分の人生に正しく年齢の線が引けないと、自分自身の本当の年齢がよくわからなくなる。いくつになっても同じような感覚のまま、年代によって身に付く文化が育たず、ダラダラと人生を過ごしてしまうだけ。年齢に相応した宿題に取り組まないと、才能も精神も成長していくことはないのだ。

成功と失敗はその人の意識によって、達成するポイントが変わっていく。どんな目標を持っているのかで成功と失敗の価値観は違ってくる。思ったように上手くいかなくても心配しなくいい。それだけしっかりとした目標があるのだと自信を持とう。すべての道はローマに通ずように、どんなことも無駄にはならない。傷ついても立ち上がれる青春時代に、若さを武器に突っ走っていきましょう!