心腹の友

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人は誰でもかけがえのない友人がいる。決して多く人材に恵まれなくても、たった1人いてくれたら、心が救われて勇気が生まれてくる。私にもそのような大切な友人たちがいる。いつもいつも心の中で手を合わせて感謝する大事な存在だ。その中の1人であるK君。本当に彼なくして私がずっと応援して愛し続けている母校サッカー部との濃密な関係はあり得ない。ただ普通の応援団になるべき段階なのに、今もピッチのそばにいるような情報をもらえるため、ピーンとした緊張が漂う臨場感豊かな空気のままでいられるのだ。

そんな彼はこの年末年始に全国大会に出場した母校を応援のために上京する。そして、元日は東京五輪のために新しくなった国立競技場のこけら落とし天皇杯勝戦にも参戦した。私は所用があったのでテレビ観戦できなかったけど、彼がFBにアップされたものを見て、ヴィッセル神戸の勝利への執念を感じた。やはり愛の賛歌をベースした応援歌のとおり、「俺達のこの街に、お前が生まれたあの日、どんなことがあっても忘れはしない、共に傷つき、共に立ち上がり、これかもずっと歩んでゆこう、美しき港町、俺達は守りたい、命ある限り、神戸を愛したい」という、多くの困難を乗り越えて手にした初の栄冠は、なんだかんだいっても意味はあるのだろう。

実はチームが誕生して初練習の1995年1月17日に阪神淡路大震災が起きた。形容し難い理不尽な自然災害に巻き込まれたチームに、それでも困難から立ち上がることを祈ってサポーターたちが希望を求めてつくった応援歌だ。どんな人であっても人生は1度きりしかない。こんな明快なことを忘れなかったら、いつも幸せに感じることに日々出会えるはず。そう、愛とは一瞬しかない。儚くてか弱い繊細なもの。だからこそ、この一瞬を刻むことに意味がある。この一瞬の出来事を忘れてはいけない。一年の計は元旦にありという言葉は正しいのだ。どんな時も困難に立ち向かい、自分なりに創意工夫をすること。1年の教訓を学べた日。彼の存在に改めて感謝した。