歩々是道場

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いわゆる美術について生きがいは感じるけれども、それを進めるために迷いというものが生まれる。それはある程度のレベルに達してくると、自分もそこそこ上手いかもしれないが、それより上にたくさんの人がいることに気が付く。そこで自分の才能をどのように磨けばいいのか、どういうことしたら伸びるのか、そして、どうやったら生き残れるのかを悩んでしまう。そう、美術の経験を積み重ねていくと、奥深い世界がわかるようになって、果たしてやっていけるのかが不安になるのだ。

このような迷いをどう対処するかというと、私なら目線を広くさせて知恵を絞ったらいい。真正面から多くの人や作品に答えを求めて、自分が目指すことを知るためのヒントにする。禅語で言うのなら「歩々是道場(ほほこれどうじょう)」だ。どんな場所でも心がけ次第で自分を高める道場になるという意味。人生で経験する喜びや悲しみなど、すべてのことは向上させるためにある。それは道場で努力を積み重ねていくのと同じで、修行だと前向きに受けとめることで成長できるだだろう。

つまりすべては創作を向上させるためにあるのだ考えよう。この意識が高まってくれば、目に入ってくることの中に必要なことを発見できる。自分らしさを求める心が鋭くなると、何事もアイディアになっていくのだ。いつも前を向いて行動できるように、あれこれと目移りすることなく、出会ったものに集中していきましょう!