どこでもドア

漫画のドラえもんとは、22世紀の未来から勉強もスポーツも苦手な小学生・野比のび太を助けるために、のび太の子孫が送り込んで来たネコ型ロボット。何をしてもヘマばかりして、思い通りにいかないのび太に、四次元ポケットから出す多種多様の道具で、それなりに解決はするものの、調子に乗ったのび太が再び失敗する物語が定番である。

ところで、晩年のヌマさんは若者のアートを始め、演劇、音楽など、発展途上の人たちを近くから応援していた。とにかく一所懸命な彼らの気持ちに寄り添い、褒めたり励ましたりしながら、より良い文化が生まれるように支えていく。その姿はまるでドラえもんを彷彿させて、四次元ポケットはないけど、お腹から笑う声で勇気を授けていった。

そんなヌマさんを悩ましたのはイベントが重なった日。特に秋は被ることが当たり前。すべてをコンプリートするために、長距離移動もいとわずにこなす。傍から見たらよくやっていると感心させられる。それとも秘かにどこでもドアを持っていたのかな?確かにそう考えた方が正しいのかもしれない。そもそもヌマさんって、存在自体がファンタジー。もし正体がドラえもんでも何も不思議ではない。