非凡

いわゆる世間一般の人は権威的なものに弱くて流されやすい。これは武士の時代に殿様のお墨付きという文化があったため、その世界の権威や権力を持つ者の意志に従うことに馴れているのかもしれない。とは言え、見る目のある人が選んだものには、それなりに合理性のあるものが多い。お墨付きのあるものがそのまま優れている可能性は高い。

しかし、一番大事なことは自分自身の感覚で価値観を見い出すこと。お墨付きのついたものに、ただ染まっていてはいけない。偉い人たちが認めるものでも、心の中で違和感があるのなら、一度立ち止まってよく考えてみる。そのまま同調してはいけない。人はそれぞれ独自能力がある。わずかなことにこだわって、丁寧に個性を磨いていくのだ。

つまり、楽しいや面白いポイントは人それぞれ細かく違うもの。世の常識や当たり前に合わせて無理することはない。じっくり自分と向き合えば、あるがままで生きられる。たとえ平凡なことであっても、非凡になるまで粘り推し進めていく。小さなことをこつこつ積み重ねて大きくすれば、お墨付きなんてなくても前向きに生きられるだろう。