裸坊祭り

40数年前、どんな学校なのかよく知らむまま受験して、防府天満宮の近くある私学へ進学する。将来のことを深く考えないで、訳のわからないまま飛び込んだ。なんとも無謀な話し。なんてたって男子校でヤンチャな人たちが大勢いて、すぐ隣りに防府競輪があって、街には工場で働く労働者が多いなど、カルチャーショックをたくさん受ける。

入学後は戸惑う事ばかりで馴染めずに辛かった。だけど、力不足を思い知らされて、やるしかないと開き直る。そこから逃げずに頑張っていると、いつの間にか強くなっていった。正直に取り繕うことなく、自分らしく一生懸命やれば、何かが成長していく。こうして防府で鍛えてもらったおかげで、タフな世界で生きていける力が養われたのだろう。

こんな昔話を思い出しtのは、りおた君の結婚パーティーに出席したから。長時間にわたって全力でお祝いしたい仲間たちが集い、陽気さを前面に押し出して楽しむスタイルは、この街に古くから根付く裸坊祭りと似ている。みんな裸の心になって、本音と本音をぶつかり合えるのは、とても粋でカッコいい!りおた君の純粋で一本気な性格を象徴するような素敵な宴だった。