後天的な才能

坂村真民が残した「天才には、そう誰にでもなれないが、本物には、努力次第でなれる」という名言がある。

ないわゆる美術家とは生まれつき才能のある人が活躍する世界だと思われている。たしかに子供の頃から誰にも教わらなくて高いレベルの作品制作できる人がすぐれた才能の持ち主だ。パッと頭に浮かんだイメージを、スッと具現化していくことができる。世の常識の枠からお洒落な感覚ではみ出し、魔法を使ったように美しい世界観で整えていく。

しかし、今日ではこんな天才たちに努力次第で引けを取ることはない。俗にいうビックデータを上手く活用すれば、同じくらいの作品を制作することができる可能になった。自分に合う手段でセンスや技術を磨いていけば、個性的な表現で作品を創り出せるだろう。つまり、持って生まれた才能がなくても、後天的に努力して伸ばしていく。一生懸命に取り組んで豊かな表現力にしていけばいいのだ。