乙女の夢

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昨日、近くの県立美術館で山口大学教育学部の卒業制作展を見に行きましたら
黄色と黒のタイガースカラーに塗られてダンボールで創られた
六甲颪ドームシェルター」というドーム球場型のオブジェ作品がありました。

思わずなんだろうとその中を覗きますと、
いくつものミニクッションが壁に張り付けられたモンゴルパオのような
ベタな空間に置いてあるテレビからは井筒和幸監督のビデオ映画や
ちゃぶ台の脇にさりげなく置いてある藤本と書かれた黄色地のうちわなど、
本音で生きる大阪っぽい演出されていて、思わずハマって見てしまいました。

そして、どうしても作者のFさんと会ってみたくなったので
知り合いの学生に紹介してもらい話してみますと、

「まだ甲子園などで実際に応援したことはないのですよ。
 それは殻に閉じこもって部屋の中で応援する居心地の良さもあるのは確かだけど、
 本音はそこで多くの人たちとコミュニケーションがうまくできるのかなという不安があって…
 学生は大人社会と子供社会の狭間に生きていますからどちらでもない気楽さもあるけど、
 ずっとそこにはいられないから働くために何かができるようならないと駄目かな~~
 そんなもどかしい気持ちの自分を発見して欲しくて目立つ色でドームを作って、
 中で悶々としている乙女心を表現しました」

と、いうような内容を話してくれました。
なるほど。日頃から想っていることを形にしていき、
それが面白くてたまらないから作品から波動が生まれていて、
その熱気に思わず引き込まれてしまったと感じました。

ところでFさんは卒業後に地元・山陰に戻って就職し、
休みを利用して甲子園へ行くことを楽しみにしています。
だからフジモン!!!
甲子園で応援する乙女の夢のためにも頑張ってもらいましょう!!!