残心

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子どもたちに剣道を教えているAさんが指導者研修会の帰りがけにお越しになり、

「全国的に有名な講師が来られるので、どんな研修会になるのかと思ったら

構えに1時間、素振りに1時間、と基礎を一から徹底的に稽古して、

日頃おろそかにしがちなことを教わりましたよ。また、強くするためにどんなに良い手段を

学んでも、すぐにそれが身につかなく、一気にうまくならないからこそ、

剣道は奥が深くて面白い世界なのだ…という講師の方の言葉は心に響いて感激しました。」

と、次か次へAさんは熱く語られました。そして、

「剣道には残心(ざんしん)という言葉があって、剣道で残心とは打突後に油断しない心、

そして次の動作に備える心構えを言います。武士は戦場で勝って兜の緒を締めよ

と言わるように安心感から心の備えに緩や注意力の欠如が出て、勝敗の最も恐れる

「隙」が生じないために言われています」

というお話を聴いた時に、突然サッカーのゴール前で攻防が浮かんできて、

「たしかにシュートを打った後にこぼれ球が勝敗を左右することが多いのは、

この残心と同じで、蹴った後のボールや相手のディフェンスの動きを予見して、

なおもとどめのシュートの態勢へ素直に動けるセンスが養わないとならないのでしょうね」

と、剣の極意はサッカーなど、何事にも通じるなひらめきました。