値段

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先日、開催した3人展(金子・手嶋・中土井)の時にあったエピソードを1つ。

ある日、作品を携帯電話のカメラで撮っても良いかと若者が尋ねてきたので、
「作者の許可がないとならないので・・・」と、事情を説明しましたら納得してもらい、
その後は作者のプロフィールなどを話していると、

「絵の値段はどのように決めるのですか?」

と、聞かれたので、

①自分のキャリアと似た美術家を参考にする
②画廊などの専門家につけてもらう
日展や二紀などの公募団体に所属していたら、そこでのルール(慣例)に従う

と、主な基準になるポイントを話しましたら
「だから公募展で賞を取らないとならないのか」
と、いうので、
「たしかに自分の評価を外付けする方が第三者から見てもはっきりするからね。
ただ、それよりも相場に詳しい②の方が正確な場合が多いよ」
と、答えたら
「あの~、実は絵を描いているのですけど、観てもらえませんか?」
と、言われました・・・が、
「もう少し右脳で物事を捉えられるようになった観せてください」
と、突拍子もないような言葉を使いながらもい丁重にお断りしました。

ただし、「どうしても観てください」と再度言ってくれば、もちろん喜んで観ましたよ。

だけど、そういう壁を乗り越えるために「ひたむきさ」や「がむしゃらさ」を感じさせないタイプで、
また、会話の中で創作のヒントとなることをお話ししたつもりでしたが、
それにも気がつかない「センス」だったからこれ以上は言いようがありません。

美術の世界の自由さ得るには多くの下積みを経験していく、めんどくささと向き合わないとなりません。
だから効率よく、合理的な発想されるタイプには向かない世界なのでしょうね。