中断

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2007年7月16日、プリンスリーグ中国2st.の最終節は秋に行われる高円宮杯の出場枠を懸けて、

強豪・広島皆実と母校サッカー部が対決は、それまでの成績が加味されるため、

広島皆実は引き分けでも進出と有利な条件で、母校は絶対に勝たなくてはならない厳しい戦い。

試合は夏の日差しを遮る分厚い雲に覆われた嵐を予感させる天気の中で始まり、

前半はホームの利を生かした母校が積極的に攻めるものの、試合巧者の皆実は落ち着いた

堅い守りでゴールを許さず、逆に試合の流れが変わって攻め込まれて、ディフェンスの隙をつく

攻撃から決定機を作られてしまうが、これを守備陣が踏ん張って危機一髪を気迫でしのぐような

一進一退が激しく展開になりました。

そして、試合は淡々と進んでいき、0-0のスコアのまま後半の残り時間が少なくなった頃、

急に激しい雷鳴とともに豪雨が降りだしたため、ゲームは一時中断するアクシデント。

さすがにこのままスタンドではずぶ濡れになりそうなため、グランドの脇の軒下に逃げ込み、

ひたすら「止め!」と天を見つめていると、部室へ避難した選手たちが落ち着かない様子で

出たり入ったりしながらピッチへの上に想いを寄せてモチベーションを高めていた。

試合は残念ながらそのまま引き分けて終わったが、約1時間後に再開した時の母校サッカー部の

気迫は素晴しく、約5分間の坩堝のような熱い戦いは、このチームの可能性の高さを肌で感じ、

国立へ行く夢を素直に描けた。

だから実際にその時(2008年1月6日)が来た時は不思議さはなく、

実力をうまく発揮できたことの幸運に感謝しました。

なお、この広島皆実戦の後に私は泣きそうになったのは父母会のY会長が

「どうかこれに懲りずに選手たち応援してやってください」

と、無念さから誰もが沈黙していた時に優しく言葉をかけてくださり、

選手たちをどんな時も信じている温かい心に感激してしばし返事ができなかったけれど、

言葉はなくても大きな夢が共有できる高校サッカーはみんなの力で育てるものだという

熱い魂が伝わってきた。