怪物のいた夏

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横浜高校史上五校目、春夏連覇達成。
松坂大輔ノーヒットノーランで華を添えました。
                         松本一路(NHKアナウンサー)
 
12年前、夏の高校野球準決勝の「横浜ー明徳」は、前日に高校野球史に残る
名勝負となったPL学園との延長17回の死闘を投げ抜いた松坂投手が先発
できなかったため、8回表終了時点で明徳が6点をリードする展開。
しかし、8回裏に横浜は一挙4点をとって反撃が始まり、9回表は松坂が登板して
明徳を3者凡退に打ち取り流れをガッチリと握れば、その裏、横浜は連打と
野選で無死満塁チャンスにタイムリーが生まれて、ついに同点に追いつきます。
続くチャンス松坂は送りバントを決めてお膳立てをすれば、粘る明徳は満塁策で
塁を埋めてから再びエースをマウンドに戻して奪三振でツーアウトにしましたが
最後はしぶとくセカンドの横を抜けるヒットで横浜がサヨナラ勝ちをしました。
そして、翌日の決勝戦。4日連続登板した松坂投手は、なんとノーヒットノーラン
横浜の春夏連覇に導き、野球マンガを越えた神懸った世界を魅せつけられました。
 
ふと、こんなことを思い出すのは明日の決勝戦は、12年前の寅年以来、
春夏連覇か、神奈川県の優勝が懸る対戦になったたからです。
どちらも前評判通りの優勝候補同士の戦いだけにあの時と同じようなドラマを
期待して決勝を楽しみましょう!