私見

イメージ 1

サッカーと将棋はよく似ているなあと感じたことあります。それはサッカーのピッチと将棋盤はともに縦長でゴールの奪い合いと王将の取り合いゲーム性や攻撃と守りのバランスが問われる陣形、また、サッカーのポジションと駒の機能もリンクして、例えば、守備の要である王将はゴールキーパー、それをサポートするディフェンスリーダー金はセンターバック、銀はさながら攻撃と守備の起点となる中盤のボランチ、両サイドの上がりが重要な香車は左右のサイドバック、2列目の後ろからのトリッキーな動きをしてかく乱する桂馬は中盤のミッドフィルダー、攻撃力の中心鋭い動きをフォワードは角と飛車、と、照らし合わせてみると的を射ているような気がします。
えー、歩にあてはまるポジションはないって?・・・
いえいえ、歩は選手を応援するサポーターのことで、2002年の日韓W杯の時の両国の応援する大きな声援が選手たちを勇気づけて歩を金にしてしまう威力を発揮したように「歩(応援)のない将棋(サッカー)は負け将棋(試合)」になってしまう重要な役割を持っています。
そうすると監督は棋士国見高校の小嶺監督は名人、鹿児島実業の松澤監督は王将という感じで戦術にすぐれて絶妙に駒を動かし、今年の正月に行われた高校選手権大会決勝でも鹿実・松澤監督はPK戦にそなえて、PKが苦手な選手を交代させる先手を打って、見事その采配があたり勝ちました。正直、この交代はエースストライカーだったのでテレビの前で「なぜ?」と思っていたのですが、こういう裏付けがあることを翌日の新聞で知り、そのひらめきの奥が深いものだと感心させられました。

(写真は2004年5月 多々良学園鹿児島実業