どんぐりころころ どんぶりこ

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日本人というのは、自分の体に合った洋服を作るのが実に下手だ。

ところが、押しつけられた洋服に体を合わすのは実に上手い。
 
                              宮澤喜一
 
友人のAは新聞記者。たまたま初任地が山口市で同じ年だったことで仲良くなり、
のんびりとした時代だったおかげか、何か理由を付けては飲んで、歌って、
そして、議論して、ケンカして、また明日ね~というような日を繰り返しました。
 
その彼が政治部時代に総理番になって、連日夜討ち朝がけをしていた頃のこと。
当時、G党分裂がささやかれていたが、ある夜に「党を結束していきますよ」
と、某有力議員が語った言葉を他社の記者が総理へ質問したところ、
 
「君、右手で親しそうに握手を求めるしぐさをしても、背中にまわして見えない
 左手は何をするかわからないものだ。人は二つの手を巧みに使うものだぞ」
 
と、言って自宅へ入っていったそうです。
 
私はこの話を聴いて、政治家とは自分の言語を持っていて、どんな時にも
隙のない言葉を話せる人物がなるのだと思っていましたが・・・
今の時代は、なんとも陳腐な言葉しか言えないなんちゃってが増えていますね。