諸行無常

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祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず ただ春の世の夢のごとし
たけき者も遂には滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ
 
                        平家物語
 
祇園精舎の鐘の音には、諸行無常すなわちこの世のすべての現象は絶えず変化していくものだ
という響きがある。沙羅双樹の花の色は、どんなに勢いが盛んな者も必ず衰えるものであるという
道理をあらわしている。世に栄え得意になっている者も、その栄えはずっとは続かず、春の夜の夢の
ようである。勢い盛んで激しい者も、結局は滅び去り、まるで風に吹き飛ばされる塵と同じようである。
 
私の母校心が強いのは曹洞宗立の高校で仏教に触れたことにある。
ほんの少しかじった程度。その全体はほとんど知らない。ただ、この世の中で
生きることとは何ぞやと考えるようになった。でもでもそんなに簡単に悟りなんて
できるほど甘くないし、やっぱり若い時は煩悩のまま、惑わされて生きていた。
良いことも多くあったけど、若気の失敗を思い出すと生きた心地がしない。(x_x)
若いから大目に見てもらえて助かったが、罪悪感に押しつぶされそうになる。
当時、お世話になった方々の懐かしい顔が浮かぶと「ゴメンナサイ」の連発だ。
20代最後の辺。「人生はやり直せない」ことにに気が付き、だけど未来を創って
いくことで、どんな醜い過去でも肥やしとして役立つと考えるようになった。
頑張ろう!やってやる!大志はないけど、取りあえずやる気になっていた。
ちょうどその頃、母校サッカー部は全国の舞台へ飛び出していく。
自分よりも若い彼らの姿に自分も励まされて、また、彼らに負けてはならない
と思った。若くて眩しい連中を直視するには自分にも熱いエネルギーが必要だ。
だから粉塵が入らないように生き方を問わないとならない。その考え方の基本は
高校時代に習った教え。今も時々思い出しては繰り返していくことを確認する。
ただし無理に思い出そうとしなくてもサッカー部を応援へ行けば簡単に蘇る。
今年も新チームを応援に行くためには戒めないとならない。
悪い気を運ぶのではサポーター失格。勝利の味わうためには頑張るぞ!!!