「未完の大器」とは、将来にチャンスがあるや磨けば光る原石のこと。
完成されてないがゆえに未来があって、成長していく姿に希望がある。
私が応援生活から離れられないのは、「未完の大器」たちと出会えるからだ。
必死に、懸命に、ボールを追いかけてレギュラーを奪い取る。
必死に、懸命に、ボールを追いかけて県王座を目指す。
必死に、懸命に、ボールを追いかけて全国での活躍を夢見る。
そんな険しい道を未熟な若人がひたむきに挑戦していく。
3年間という限られた時間の中で自分たちの限界へ挑戦していく。
これほどの厳しく、苦しい時間から逃れないで、やり続けられるのは、
高校サッカーで勝利するという魅力が若人にとって最高の感動だからだ。
いや、見るものすべての最高の感動だからみんなが夢中になっていくのだろう。