悠久の周防灘

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犬馬難鬼魅易                   松田正平
※犬や馬のようにありふれたものを描くのは難しいが、
鬼魅(ばけもの)のように実体のないものは易しい。
 
来月、故・松田先生の作品展が近くの県立美術館で開催されます。
1984年、71歳で日本芸術大賞受賞によって広く世間に知られるようになった画風。
代表作になった周防灘シリーズは美しく広がる瀬戸内の海景や祝島の漁港風景。飄々としたお人柄がにじむ出ている作品は自由な雰囲気に溢れていて、身近に
瀬戸内海があることの素晴らしさをそっと教えてくださる。ついつい流されてしまい
やすい日常。そこにあるありふれた時間、ありふれた風景は貴重で大切なものだ。
そんなメッセージが伝わってくる。鑑賞すれば先生の孫になったような気分になる。
来月、ぶらっと行って、しっかりと身体に染み込ませて来よう!
ネットや国際化で、わかりづらくなった日本の美しさを再認識して来ましょう!