地域主義

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僕の夢は、はっきり言うとね、地域主義なんだよ。
 
それが昔から夢だったんだ。百姓のせがれだったからね。
 
大事なことは地域社会というのは立派に成長してゆかなければならないんだ。
 
地域社会が充実してくると、世の中はにぎやかになるんだね。
 
それぞれの地域社会が生き生きしてくることが世の中で一番おもしろいんで、
 
もういっぺん地方が中央に向かって反乱をおこさなきゃいけないと思うんだ。
 
世の中が変わってゆくのは、いつも田舎侍が町へ向かって反乱をおこすこと
 
なんだね。それを忘れちゃいかんと思う。
 
                              宮本常一
 
昨日の続きで周防大島出身の民族学者・宮本常一氏が鬼太鼓座の団員へ、
そして、「和太鼓集団・鼓動」を立ち上げるきっかけになったメッセージです。
 
今は田舎でもコンビニなどのチェーン店が増えて、便利で快適になってきましたが、
その変わりにどこにでもあるような建物が街に目立つようになった。その地域に
しかないゴツゴツした個性が失われているのでしょう。それはまるでブラックバス
放たれた池や湖の如く。生態系が壊れて文化が画一化する危険がありますね。